小さな子どもたちに贈る世界の舞台
シアター・フォー・アーリー・イヤーズ(Theater for Eearly Years /略称TEY)と呼ばれる演劇があります。
乳幼児も含む小さな子どもたちのために創られた演劇です。最高の芸術鑑賞者である子どもたちから学び、彼らのためにつくられるのがTEYです。
未就学児を主な対象とした観劇の機会は、日本ではまだまだ珍しい状況です。つくば世界子どもシアターは、TEYをリードする世界の劇団を招致し、心動く舞台芸術を小さな子どもたちへ届けます。2024年はイタリアから、世界の児童演劇界を牽引し続けてきた劇団ラ・バラッカを招聘します。
上演作品
きみとであって、
世界はこんなにあたらしい!
ちがう階にすんでいる まだあったことのない きみ。赤い猫が、ぼくときみの部屋を 行き来している。 そんなある日、猫がいなくなった! さがすのをきっかけに、はじめて きみに であったけど… あらふしぎ。とたんに 世界がさかさまになった!
シンプルな舞台美術と卓越したパフォーマンスで、0才から大人まで観る者の想像力を刺激する、ユーモラスで心温まる言葉を用いないお芝居。はじめての観劇にもオススメです。
(上演時間 40分)
■日時 2024年
10月20日(日)14:00開演(13:30開場)
10月21日(月)10:00開演(9:30開場)
■会場 つくばカピオホール
■スタッフ
作:アンドレア・ブゼッティ、エンリコ・モンタルバーニ、 カルロッタ・ズィニ
演出:アンドレア・ブゼッティ / 出演:アンドレア・ブゼッティ、カルロッタ・ズィニ
美術:エンリコ・モンタルバーニ / 共同制作:Wide Eyes Project
ポスターイラスト:フィリップ・ジョルダーノ / ポスター・WEBデザイン:岡島紫穂
賛同コメント
世界的な視点から考えて、長年にわたり乳幼児のための演劇の普及と発展に尽力してきたのは、ボローニャのラ・バラッカ劇団であるといえるでしょう。 彼らが掲げる「チルドレンズ・ファースト」の理念と実践は、「子どもの権利条約」第31条、そして、こども家庭庁のスローガンである「こどもまんなか」にもつながっていると思います。
乳幼児演劇研究者/明治学院大学心理学部教授
小林由利子
劇団ラ・バラッカとは?
1976年にイタリア・ボローニャで創設された劇団「La Baracca」(ラ・バラッカ)。小さな子どもたちを主な顧客とした劇・パフォーミングアートを45年以上に渡って創り続け、乳幼児のための演劇では世界を牽引する存在。本作「さかさま」は世界各国で上演され、スペイン(ヒホン)、スロベニア(マリボル)、ルーマニア(ブカレスト)、チェコ(オストラバ)などで開催された児童演劇フェスティバルで、グランプリや審査賞など数々受賞。世界各地で高い評価を得ている。
■関連インタビュー記事
チケット(税込)
大人
3000円
こども(0-17才)
1500円
大事なお知らせ
※チケット購入前に必ずご確認ください
10月20日(日)14:00開演 13:30開場
3才以上・全席指定
●3才以上向けの公演です。2才以下のお子様は21日のベビーシアターへご参加ください。
●ベビーカー置き場あり。
●車いす席をご希望のお客様、介助が必要なお客様は事前に財団(029-856-7007)へご相談ください。
●お車のお客様は、最寄りの有料駐車場をご利用ください。
※TCFメンバーズ割引なし、つくばシニア割対象外です。
10月21日(月)10:00開演 9:30開場
0〜2才※・全席自由(ステージ上床座席)
●0〜2才を対象としたベビーシアターです。3才以上の兄姉がいる場合はご一緒にご参加いただけます。(それぞれのお子様にチケットが必要です。)
●ステージに上がっていただき、演者たちのすぐ近くで床座で鑑賞します。フローリングの床にお座り頂くため、必要な方は座布団・クッションなどをお持ちください。
●授乳/おむつ替え室あり。(10/20公演にはありません。)
●ベビーカー置き場あり。
●車いす席をご希望のお客様、介助が必要なお客様は事前に財団(029-856-7007)へご相談ください。
●お車のお客様は、最寄りの有料駐車場をご利用ください。
※TCFメンバーズ割引なし、つくばシニア割対象外です。
電話でチケットご予約出来ます!
電話でのご予約は下記にご連絡ください。
つくばカピオ TEL:029-851-2886
ノバホール TEL:029-852-5881
(公財)つくば文化振興財団 TEL:029-856-7007
※(公財)つくば文化振興財団WEBに飛びます
関連トークイベント
創造都市ボローニャ市拠点
劇団ラ・バラッカの作品づくり
〜こども真ん中の芸術とまちづくり〜
カルロッタ・
ズィ二
ラ・バラッカ
俳優・劇作家・キュレーター
1979年生まれ。1999年よりラ・バラッカに参加。俳優、劇作家、ラ・バラッカ運営劇場「テストーニ・ラガッツィ」及び国際演劇フェスティバル"Visioni"キュレーター。
自身が創作した5つの乳幼児向け作品の他、多様な年齢層を対象としたの33の作品に、俳優として出演。出演した作品は数々の賞を受賞しており、ヨーロッパの多くの国際フェスティバル他、中国、日本、カメルーン、韓国、ロシア、シンガポール、カナダ、メキシコなど世界各国で上演されている。その他、テアトロ・アルコバレーノ・プロジェクトのキュレーター、また「テストーニ・ラガッツィ」劇場と学校・教育機関との渉外を担当する。
小さな子どもたちを、世界各国で魅了してきた劇団ラ・バラッカ。0才からの乳幼児を観客とする彼らの演劇は、いかにして作られるのでしょうか。
ラ・バラッカの拠点ボローニャ市(イタリア)の子ども・保育者・教育者といった多様なアクターと連携した作品づくりについて、劇団ラ・バラッカのアンドレアとカルロッタに伺います。ゲストコメンテーターには、演出家・劇作家の佐藤信氏、乳幼児演劇研究者の小林由利子氏を迎えます。10月20日・21日の公演への参加有無に関係なく、どなたでもご自由にご参加いただけます。
アンドレア・
ブゼッティ
ラ・バラッカ
俳優・演出家・劇作家
1980年生まれ。2001年よりラ・バラッカで俳優、演出家、劇作家として活動。乳幼児向けの作品を多く創作し、ラ・バラッカの国際化に大きく貢献する。手がけた作品は、国際児童演劇祭で数々受賞。主な受賞フェスティバルに、Tiba festival(最優秀芸術賞、ベオグラード、2013年)、Summer Puppet Festival(マリボル、2017年)、Festival Spettacolo Interesse(審査員賞、オストラヴァ、2019年)、FETEN-幼児と子供のためのヨーロッパ芸術祭(審査員賞、2022年)など。乳幼児演劇に関するマスタークラスでの講師も数々務め、2019年にはローズ・ブラッフォード大学(ロンドン)と共同でワークショップ「Early Years lab」を開発。
日時:10月20日(日)15:30開始(15:15開場)
料金:無料(要参加申込)
会場:つくばカピオホール
※Peatixを通じての申込となります。
佐藤信
劇作家・演出家
1960年代からの小劇場運動の中心的な担い手のひとりとして、1970年から90年までの二十年間、黒色テントによる全国120都市におよぶ移動公演をおこなう。その他、オペラ、コンテンポラリーダンス、ショウ、糸操り人形芝居、日本舞踊、能など、幅広い分野の舞台演出にたずさわる。1980年代初頭からの東南アジア諸国を中心とした演劇交流、官民の劇場計画への積極的なかかわり、ワークショップ・演劇教育の推進者としても知られる。2017年6月、国内外の次世代劇場表現者との交流を目的に、港町横浜のダウンタウン若葉町に、小劇場、スタジオ、宿(ドミトリー)を併設したアートセンター「若葉町ウォーフ」を個人で立ちあげる。
小林由利子
乳幼児演劇研究者
明治学院大学心理学部教授
東京生まれ。東京学芸大学大学教育学部幼稚園教育教員養成課程卒業・同大学院教育学研究科修了。イースタン・ミシガン大学大学院演劇学研究科子どものためのドラマ/演劇MA・MFAプログラム修了。専門は、幼児教育、ドラマ/演劇教育、乳幼児・児童演劇、教員養成。現在、ラ・バラッカ劇団、イタリアの乳幼児演劇、レッジョ・エミリア市で実践されているドキュメンテーションについて調査・研究中。川村学園女子大学、東京都市大学を経て、現在、明治学院大学心理学部教育発達学科・同大学院心理学研究科教授、東京都市大学名誉教授。主著は、『ドラマ教育入門』(2010)など。
\ ボローニャにも桜が咲いているよ! /
ラ・バラッカの故郷であるボローニャ市の公園「マルゲリータ庭園」と「チェドリ公園」には、海を渡った日本の桜たちが咲いています。日伊の子どもたちの文化交流が発展することを 願って、日伊櫻の会がボローニャ市に寄贈した実生桜たちです。 ボローニャに行かれた際は、ぜひ会いに来てください!
つくばカピオ
〒305-0032
茨城県つくば市竹園1丁目10-1
TXつくばエクスプレス「つくば駅」下車 A3出口より徒歩10分
お車でお越しのお客様は、最寄り有料駐車場をご利用ください。
お問合せ
(公財)つくば文化振興財団
029-856-7007 (9:00-17:00 月曜休 祝日の場合翌平日休)
(一社)日伊櫻の会 問合せ